こんにちはPGMOのKです。
主幹ですが、ITコンサルタントを名乗るプレイヤーで、大型プロジェクトの健全な推進を委ねられる実力のあるコンサルは5~10人に1人です。そういった観点でDXプロジェクトを健全に回していくヒントを考察します。
某PMOリーダーの憂鬱

ある大手コンサルファームの名刺でプレイしていたとき、そのPMOリーダーは夏でもお客様の前に立つときはちゃんとスーツの上着を羽織り、紳士的な所作だけでなく、PMO内やPJ全体に激を飛ばす、やや強引なリーダーシップを発揮していました。
ある日、彼の帰社日にKもコンサルファーム本社へ同行し、今後の戦略について議論することになりました。通されたPMOリーダーの机の上には読みかけとおぼしき
『初めてのプロジェクトマネジメント』
なる図解入りのガイド本が置かれていました。そういえば「大きいPJ回したことないだよな・・・」とつぶやいていたのを思い出しました。
ゲートチェックで顕在化するPMO能力不足

平均予算数億円のDXプロジェクトを統制してきましたが、大規模プロジェクト故に、有名コンサルファームからPMOを召喚しているケースも多く、あるブランドファームコンサルPMOは自分流(なぜか会社流ではない)のスタイルで活動したがって、PGMOが提供しているガイドやテンプレートから距離を置いていました。
とはいえ、工程計画書やテスト計画書をゼロからスクラッチで作成するのは大変なので、いやいや外部結合テスト計画書テンプレートを元に計画書を作成していました。内部結合テスト工程完了時ゲートチェックでレビューするわけですが、その外結テスト計画書にはテスト以外のタスク計画がゼロ。
つまり、移行リハーサルや環境構築やマニュアル作成等を、外部結合テスト工程でまるっきり実施しない計画となっていたのです。計画書がこの出来なので、他の成果物品質も言わずもがな。こういったエラーは頻繁に発生しゲートチェックで是正してきました。彼らがチャージする額面に対してパフォーマンスはいかがなものなのか?これがITコンサルやPMOの実態なのです。
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