DXプロジェクトの基本的な構成を定義します。

プロジェクトタスクの分類

4つのスコープで構成


システムリプレイスプロジェクトは以下4つのスコープに分類されます。

  1. システム開発スコープ
  2. システム・データ移行スコープ
  3. 業務移行スコープ
  4. 運用移行スコープ

つまり、プロジェクトのあらゆるタスクは上記4つの引き出しに仕分けして格納するのです。

全体スケジュールをガントチャートで表現する場合は、上記4行のスイムレーンとします。

1に注力するが故に、3や4がおろそかになりがちです。

システム開発スコープ


システムをフルスクラッチまたはSaaS/パッケージを導入し、カスタマイズ開発し、テスト工程を経てシステム品質及び業務品質を検証するスコープです。

どのアーキテクチャーやソフトウェアを選定するか、Fit&Gap分析やコーディングルール制定等も子のスコープに含まれる。

 

システム・データ移行スコープ


移行計画を仮定義し、移行リハーサルを経て、ブラッシュアップします。

適切な移行データ断面で、安全に本番移行を追行します。

本番移行中の切り戻し計画や本番移行後のBCP計画(旧システムへの切り戻し等)で、移行障害時のプランBも整備しておきます。

業務移行スコープ


一般的に以下のタスクをシーケンシャルに実施する

  1. システム操作マニュアル作成、必要に応じてウォークスルー実施(ベンダー)
  2. 業務マニュアル作成(業務ユーザーキーマン)
  3. ユーザートレーニング計画策定(業務ユーザーキーマン)
  4. ユーザートレーニング環境構築(ベンダー)
  5. ユーザートレーニング実施,
  6. 必要に応じて習熟度テスト実施(業務ユーザー) 
  7. 権限ロール設定
  8. アカウント払い出し、新システムURL/サポート窓口の告知

運用移行スコープ


以下の手順で新システムの運用や保守を整備します。

  • 運用計画
  • 運用手順
  • 運用ツール開発
  • 開発チーム➡運用チームへの引継ぎ
  • 本番稼働後運用SLAの定義